Bowling Foundation
さあ,ボウリング講座の基礎編です.
ボウリングの一番の基本となるものは「練習」です.
ただ,これでは話が終わってしまうので(笑),
練習でするべきことを説明します.
シューズ選びとボール選び まず前提として,マイボールやマイシューズなどを持っていないものとします.
その場合,まずはレンタルシューズを借りることになりますが,もちろん靴のサイズは自分にぴったりとあったものでなくてはならないのは言うまでもありません(言ってるけど).
そして次にすることは,ボール選びです.このボール選びは非常に重要で,選んだボールによってスコアが大きく左右されることになります.
体重にあわせてボールの重さを選ぶ,ということがよく言われています.それは1つの選び方ではありますが,ここではそれは忘れて,ボールの選び方を伝授します.それは,自分の手にあったボールを選ぶ,ということです.

この「自分の手にあったボール」というのは,次のようなことです.
  • 中指と薬指は少しきつめ
  • 親指は少しゆるめ
  • 3本の指を穴に入れて,手のひらがほとんどぴったりとつく
このような条件に合うボールは少ないですが,頑張って探しましょう.

ちなみに,私のボールはこれです. → マイボール
いにしえの「フォレストファイアーストーム」です.
私のシューズはこれです. → マイシューズ
「デクスター」というシューズで,とてもよいです.今でもよいシューズなんでしょうかね?
ついでに,マイバッグも紹介しておきます. → マイバッグ
パワーエリートのは使いやすいっす.
ボールの持ち方 理想的なボールの持ち方は以下の通りで,図にすると下図のようになります.
  • 最初に2つの穴に中指と薬指を第2関節まで入れる
  • 次に親指をもう1つの穴に入れる
  • 人差し指を開いてボールを支える
  • 小指は薬指のそばでボールを支える(開いていてもよい)
How to grab a bowl
スコア計算 以上のように,シューズ選び,ボール選び,ボールの持ち方がわかれば,もう準備完了.十分にストレッチなどの準備体操をしてから投げるだけです.
しかしここでボールを投げる前に重要なことがあります..ボールを投げると,たぶんピンが倒れます(倒れないかもしれませんけどT_T).その時に,あなたはスコアの計算ができますか?
昨今のコンピュータ化されたボウリングしか経験していないということが多いので,できないという人は結構多いのでしょう.
コンピュータ化されたボウリング場では,スコアの計算をする必要がありません.しかし,ボウリングの常識・楽しみ方の1つとして,スコアの計算は覚えている方がいいです.
スコア計算は絶対に覚えましょう!!
スコアの計算方法が分かれば,競争相手のスコアとの比較もできて,新しい楽しみ方もできます.

スコア計算のポイント
  • ストライクの場合は,次の2投の合計+10を加算する
  • スペアの場合は,次の1投+10を加算する
  • それ以外の場合は,1フレーム中で倒した本数を単純に加える
  • 10フレーム目は変則で,2投あるいは3投した合計をそのまま加算する

下図の例でスコア計算の練習をしてみましょう.
Bowling Score 1
これは,結構スコアが高いのですが,何点になるか分かりましたか?
まず1フレーム目は,1投目がガターで,2投目がファールなので,0点で確定.
2フレーム目は,ストライクです.ストライクは,次の2投の結果を待たなくてはならないので,スコアはまだ確定しません.
3フレーム目は,8本とスペアなので,まずストライクだった2フレーム目に,3フレーム目の2投分のスコアを加算します.それにより,2フレーム目のスコアは0+20=20となります.さらに,3フレーム目はスペアなので,次の1投の結果を待ちます.
4フレーム目はストライクなので,スペアだった3フレーム目には4フレーム目の1投目のスコアを加算して,3フレーム目のスコアは20+20=40となります.ストライクなので,5フレーム目の結果を待ちます.
5フレーム目にはダブルです.わーい.そのため,さらに次の投球を待ちます.
6フレーム目には,さらにストライクがきてターキーとなっています.ストライクはそれに続く2投分のスコアを加算するので,4フレーム目のスコアは10+10+10で30加算されて,40+30=70となります.
7フレーム目の1投目が5本なので,5フレーム目のスコアには10+10+5で25が加算されて70+25=95となります.また2投目が3本なので,6フレーム目のスコアは10+8で18が加算されて95+18=113になります.また7フレーム目の結果はミスであるので,8を加算して113+8=121になります.
8フレーム目はスペアなので,9フレーム目の1投目の結果を待ちます.
9フレーム目はストライクなので,8フレーム目には20が加算されて121+20=141となります.
10フレーム目は,今までとはちょっと変則で,まず1投目がストライクで,それにより9フレーム目からダブルとなっていて,次の1投で9フレーム目のスコアが確定します. 2投目もストライクなので,9フレーム目からターキーとなるので,9フレーム目には30が加算されて141+30=171になります.
最後の10フレーム目の計算は,そのまま3投分のスコアを加算するだけです.ここでは,3投ともストライクなので,30を加算します.よって,トータルは171+30=201となり,下の図のような結果となります.
Bowling Score 2
ここでは,10フレーム目はストライクが3つありますが,10フレーム目はスペアかストライクでないと,3投目は投げることができません.

スコア計算は,以上のようになります.わかりましたか?
投球の前に・・・ スコアの付け方を覚えたところで,ちょっと一息入れます.

ボウリングに必要なものは,一体なんでしょう.ボウリングは「スポーツ」です.スポーツに必要なものといえば,健全な肉体と健全な精神です.これは大袈裟でしょうが,ボウリングに必要なものは,どんなスポーツでも同じですが,強い下半身と強い精神力です.強い下半身によって体をブレないようにバランスを取ることができ,強い精神力によって高い集中力を得ることができるです.だから,ボウリングのスコアを上げるためには,この両方がそろわなくてはなりません.
投球前の注意点 さて,このような硬い話は頭の片隅にでも置いておいてもらって,まず初心者が投げる前に気をつけるべき点をいくつか挙げます.

ボールの選択
    これについては,先ほど説明しました.服装
      上半身はできるだけ半袖で.ズボンはスラックスなどの,ゆったりしたものを選ぶ.女性ならスリットの入った短めのスカートで(別にいやらしいことを考えているのではないです・・・).
      半袖でないと袖が邪魔になり,十分なスイングはできません.ズボンがジーパンなどのようにパンパンできついと,フィニッシュが決まりません.
      女性の場合,長いスカートだとスイングの邪魔になりますし,タイトスカートだと足の動きが妨げられます.アプローチでの立ち位置
        アプローチでボールを持って構える時には,必ず立つ位置の確認をするようにします.立つ位置の確認をちゃんとしないと,理論編で述べる「スパットボウリング」ができません.アプローチに立つ時は,必ず位置の確認をしましょう. 投球時の注意点 次は,投げる時に気をつける点です.

        狙うポイント
          ボウリングの基本は「スパットボウリング」にあります(→スパットボウリング).そこで,投げる時は,「スパット」のみに集中します.この講座で初めてスパットボウリングを知った,という方ならまず,アプローチにあるドットの一番右のドットに右足をそろえます.それから,狙うスパットは,右から2番目(10枚目の板)のスパットにします.そして,そのスパットをボールが通るように投げます.左投げは,左右を逆にして考えてもらえればいいです.投げる時は,「スパットだけを見る」ことを心がけて下さい.フォーム:腕の振り方
            ボウリングの腕の振り方は,「振り子」と同じようなものです. プッシュアウェイをした後,ボールが自然に下図のような振り子の形を描くようにスイングをします.
            Furiko
            スイングの途中で力を入れずに,楽にボールを振ることが大切です.この形を頭に思い浮かべながら練習をして下さい.フォーム:足の運び
              助走の歩数は,4歩が基本となります. 5歩助走が一般的には多いようですが,4歩助走に1歩加えただけです. 3歩以下の助走はあまりお勧めしません.
              助走の時は,狙う方に向かってまっすぐに,およそ一定の時間間隔足を踏み出して助走して下さい.時間間隔が一定でないと,全体のバランスが悪くなり,よくありません.フォーム:上半身
                上半身での注意点は,肩のラインを狙う方向に垂直に保つことです.垂直に保たないと,ボールの出る角度が定まりません.また,頭も狙う方向にしっかりと向けて,スパットに集中します.フォーム:フィニッシュ
                  フィニッシュの時,つまりボールを最後に投げ出す時は,軸足(右投げなら左足,左投げなら右足)でしっかりとふんばり,狙う方向へボールを手で押し出すような感じで投げます.この「押し出す」という動作によって,方向性がつき,力強いボールを投げることができます.
                  ボールを投げた後は,フォロースルーをしっかりと上へ振り上げて下さい.上へ振り上げれば,ボールにスピードがつき,またフォームもきれいに見え,さらに方向性もよくなります.フォーム:その他
                    その他の注意点は,体重移動と左手(左投げなら右手)の使い方です.体重移動での注意点は,助走の時に滑らかに重心を低くしていくということです.重心移動が滑らかでないと,バランスが悪くなり,また重心が高いとフィニッシュでのバランスがくずれます.これはとても難しいことですが,意識して投げましょう.
                    また,左手の使い方というのは,左手を横へピンと伸ばして,左手を使ってバランスをとるのです.自分を天秤のようにして,左手に重みを感じるようにして投げます.これも,うまくできるとフォームがきれいに見えます(笑).フォーム:全体の流れ
                      以上のフォームの注意点を全体的に表すと,下図のようになります.
                      Bowling Form
                      (あぁ,この図をアニメにしたいけど難しすぎる!!)
                      5歩助走なら1歩余分に歩くことになりますが,基本は変わりません.全体的なものとしては,重心をゆっくり滑らかに落としていって,徐々に前傾姿勢をとります.すべての動作が滑らかであることが重要です.では,以上のことをちょっとでもいいので頭へ入れて,早速投げにいきましょう!!